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10分でできる!ウェルビーイング実践例「私の取説」

「コレクティブ・ウェルビーイング」ガイドラインでは、仲間、時間、空間の観点から、ひとりひとりが自律的に自らにとって最適な働き方を見つめなおすことを推奨しています。同時に、個々の考えをチームに表明し、チーム全体がより持続的に働きやすい環境を作ることを推奨しています。 今回は、実際に楽天のあるチームで実施した「わたしの取説」をチームに紹介しあうアクティビティをご紹介します。

チームメンバーに知っていてほしい、見えない自分

「たまには、みんなにほめてほしい。」(仲間)
「私はお腹がすくと機嫌が悪くなるから、13時前に、30分以上のランチ時間は確保したい。」(時間)
「毎日同じ場所で仕事をするのが好きではない。自宅やオフィスなど、その日ごとに場所を変えて仕事をしている」(空間)

在宅勤務とオフィス勤務が混在するなど、ひとりひとりの働く環境が異なる環境では、チームメンバーが普段どのような考えをもって働いているのか、見えずらくなっているのではないでしょうか。 楽天で行った「わたしの取説」アクティビティでは、チームの皆にまだ知らせていない自分自身の傾向や価値観について見つめ、どうしたらよりよく仕事ができるのかを伝えあいます。

自分もみんなも知っている「自分」を広げる

心理学の自己分析フレームワークに、ジョハリの窓があります。自分と他者の視点を組み合わせて、自己認知を行うものです。自分は知っているが、他者が知らない自分(Hidden Area:隠れた自分)を、チームに伝えること、自分も他者も知っている自分が広がります(Open Area:解放の窓)。これにより、チームの中でよりお互いのウェルビーイング度を上げられるのではないか、というのがこの取り組みの狙いです。 ぜひ、取り入れてみてはいかがでしょうか。

「わたしの取説」アクティビティのやり方

チームが集まる場で、司会役の人を決め、メンバーそれぞれに、個人ワークとして以下を実施してもらいます。

  • 「仲間」「時間」「空間」のカテゴリから1つを選択
  • チームのメンバーに伝えていない隠れた自分について言及
  • ウェルビーイング度を上げるための、チームメンバーへの要望を記載

用意してもらった、個々人の内容を、オンライン会議システムのチャット機能を使って伝えあいます。例えば、このような感じで書き込んでもらいます。

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時間
朝が集中しやすい、午後にはやる気がなくなる
→できれば午後にミーティングを入れてほしい
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そして、それぞれのコメントについて、ひとりずつ口頭で説明をしてもらいます。
このようにお互いの傾向や、要望を話し合うことで、チームでより働きやすい環境を工夫することができます。ぜひ、取り入れてみてはいかがでしょうか。